ゲジブログ

健康、心理、音楽について

分断本能という思い込み (ファクトフルネスより紹介)

 

どうもゲジです。今日は緩く書いていこうと思います。

 

まずは最近の出来事から、、

 僕はボランティア部に所属しています。とはいっても形ばかりでほぼ活動には参加していないのですが… 

 最近珍しくイベント活動に参加しました。その中で映画を見る機会がありまして、、、うちのボランティア部は国際にテーマを置いているので映画の内容も難民だとか貧困だとか人種差別だとか、になってくるんですが。

 

少し話が逸れますが、今読んでいる最中の本の中に『ファクトフルネス』という本がありまして、皆さんご存じでしょうか。勘違いされた今現在の世界の状況について様々なデータやグラフから間違ったまま認識してしまっている僕らの感覚を正そう、という感じの本なんですが、見ていた映画の内容に関係してくるわけです。まあ正直映画自体の面白さでいえば、僕は途中で飽きてしまったくらいなので何とも言えないですが。

 見ている中でやっぱりちょっと過剰に思えるような表現だったり、そもそもそれって…と思ってしまうようなシーンがちょいちょいある感じで、周りを見渡してみても、同じように映画を見ている人の中でこの中の何人が世界に対して正しい知識を持てているのか…と思ってしまったんですよね。かくいう僕も偉そうに言えるような人間ではないんですが、、ファクトフルネスもまだ読んでる途中ですし……映画を見る前に読み終えれていたらまた感じ方も少しは変わっていたんだろうなぁと思ったりもしていましたし…

 あらかじめ知識を持っておく、というのはどこにいても大事なものですね。思い込みをなくす唯一の方法は勉強し続けることだ、と師匠も言っていたのを思い出しました。もちろんその知識は新しくて信頼性のあるものをね。

 

まだ無駄話は続きます。その帰りに同じ大学に進学してきているいとこ君に偶然会いまして、そのまま僕の家で飲むことになったんですが。真面目な、彼はこの秋の時期に入っているにも関わらずまだまともに酒を飲んだ記憶がない、、ということで自分自身がどれくらいのアルコール量で酔うのか試してみたら?ということで飲ませました。まあアルコールの経験というのがこれからの時代必要かどうかはわかりませんがね、、してどうやら彼はおそらくちょっとは強いくらいな感じだろうというのが結果としてわかりました。

((で、ここまで無駄話なんですが一応無意味なことを言いたかったわけではないんですよ。めっちゃ無理やりかもしれませんが映画の話もお酒の話もどちらも知識や経験を持った人から成長していくよな、という当たり前かもしれませんが、共通点があると僕は思いました。決して深イイ話をしようとは思ってなくて、素直にそう思いました。むしろ薄っぺらくてなんか変に恥ずかしくなってきました。

 何に対しても行動を起こさないとわからないことだらけですよね。まだ未熟な僕でもそれくらいはわかります。なかなか僕自身もまだできているとは言い切れませんがこれを読んだ人にも少しくらい伝わって影響を与えられればいいなーと思ってます。というかここまで読まれてたらいいなぁ

 

でですね今日は『ファクトフルネス』の中から「分断本能」というのを紹介して終わりにします。緩く書くつもりがここまでの話が長い前置きみたくなっちゃったので最後に知識を紹介しようと思います。

 

       「分断本能」

 著者であるハンス・ロスリングさんは講師として教える授業のなかで学生たちに質問をします。各国の乳幼児死亡率はどれくらいであるかと。か弱い乳幼児が命を落とす条件がたくさんあり、また裏を返せば生存する確率でもある乳幼児死亡率は世界の現状をはかる上で大きな指標となるわけです。学生たちはその質問に対して数値を答えていくわけなんですが、その中で事実として浮かび上がるものがあります。それがどの国もそれぞれの度合いによってだが、死亡率は下がっていて、これまで乳幼児死亡率が上がった国はなく世界は基本的には良くなっている、ということです。

 

 ここで「先進国」「途上国」「金持ちグループ」「貧乏グループ」のように私たちには何か全体を把握するときにそれを二つに分けようとする本能があります。それが「分断本能」です。 

――――― あれですよね、「きのこの山」と「たけのこの里」どっちがいいか論争もそうですよね(笑)あれって、どっちの種類も食べる人もいれば、そもそも食べない、という人もいたりするのに、ツイッターなんかでは「いいね」と「リツイート」を利用して二択のみで話が進んでいますよね。まああれはそういう風に楽しむものだし、その二択以外の人だって大勢いるのは誰でも承知の助なんですが。(笑)

 ただ、その分断本能による勘違いが世界レベルで起きている、ということなので、これはまずい、となるわけです。

 

ではどんな勘違いを起こしてるの?というところなんですが

 女性あたりの子供の数と乳幼児生存率を表したチャートが出てきます。実際に本を買って自分の目でグラフを見てみると歴然なんですが、1965年に先進国と途上国で枠組みしたものが2017年になるとほとんどの国が先進国の枠の方に入ってきてるんです。第一章では他にも世界の所得レベルと生活水準についてだったりが書かれているんですが、おそらく大抵の人は、裸足で泥水を飲んでいるような苦しい生活をしている人が世界の大多数なんだ、というイメージを持ってしまっていると思います。が実は思ったよりもそういう人たちが全体を占めているわけではないよねっていうのが分断本能のお話です。いやもちろんそういう苦しい生活をしている人たちは少なくないのですが、、、世界全体でみると生活水準はグッと上がってきている、というような感じです。自分が日本で生まれ育っているのはありがたい話ですね。

 

ではこの分断本能を抑えるにはどうすればいいのか?なんですが、ポイントは以下3つ

 

 ・平均の比較

・極端な数字の比較

・上からの景色

 

 ではこの三つを僕なりにまとめます。

 

 平均の比較

 データを比較して全体像を把握したいとき便利なのが「平均」です。ですがこれはバラバラになった数値の分布をすべて平らにならしてしまって、本来持っていた特徴を隠してしまうという面も同時に持っているということになります。要するに、Aの平均がBの平均を上回っていたという結果が出たとして、必ずしもそれは、BすべてがAに劣っていたとは限らないわけで、Bの中にもAの数値を上回った数値があるかもしれない、と考えることができるかどうか、が重要になってくるということです。

 

 極端な数字の比較

 データを比較するうえでもう一つ重要なのが大抵の場合は大半は中間層にいるということを意識することです。例えば日常流れてくるニュースの大半はオーバーな表現がされていて、極端に悪いまたは良いイメージになりがちですが、本当はそのどちらでもない人達が大多数を占めている、ということが多いのです。

 

  上からの景色

 最後に重要なのが、そういってデータや情報に触れるとき、自分はどの立場からそれを見ているのかという意識を持つことです。僕は日本という恵まれた国に暮らしているわけですが、貧しい国に暮らす人たちを考えたとき、そのイメージはどれも同じようなものだと思ってしまっていました。実際には生活レベルの違いがあってそれぞれの人が抱える課題も違ってくるはずなのにです。要するに上からの景色というのは高いビルから見下ろす低いビルたちはどれも同じ高さに見えてしまう、ということで自分はいまどこに立っていてどんな情報を見ようとしているのかを認識しなければ正しく物事をとらえることはできないということです。

 

 以上の三つを念頭におくことでこの「分断本能」を抑えることができるよ、といった感じです。いかがだったでしょうか。これってこの本では世界の状況に関することでしたが、それ以外にも使うことができる考え方なんじゃないかと僕は思います。またこのほかにもいろいろと人間の持つ本能によって引き起こされる間違いというのが紹介されています。気になった方は是非「ファクトフルネス」を買って自分で読んでみてください。きっと新しい発見があると思います。  ではこんな感じで今回は「分断本能」というものについての知識紹介とちょっとした日記みたいな感じで終わりにしたいと思います。ではでは